調査・研究

ファザーリング・ジャパン長時間労働アンケート2016

長時間労働アンケート2016結果概要レポートはこちら(PDF)

長時間労働是正に社会全体で取り組むことを期待する企業94%!!
国、経済界、国民全体を巻き込み、ニッポンの働き方変革元年に!

国の「一億総活躍国民会議」において今春に取りまとめられる『ニッポン一億総活躍プラン』の1点目に「働き方改革」を骨子とし、その中で「長時間労働是正」が検討されていることから、NPO法人ファザーリング・ジャパン(東京都千代田区、代表安藤哲也)(以下FJ)では、長時間労働是正に関心を持ち、また長時間労働是正の施策に取り組んでいる企業(FJ主催のコンソーシアム「イクボス企業同盟」「イクボス中小企業同盟」加盟企業。さらに(株)ワークライフバランスが働き方変革を手がけている企業)に長時間労働に関する調査を実施し、109社から回答を得ました(調査概要は下記のとおり)。
調査結果から、長時間労働是正は1社1社の取組みには限界があり、競合他社、取引先のみならず、業界、国民を含めた日本社会全体での取り組みに極めて高い期待があることが分かりました。
具体的には、

「Q2 取引先や競合他社にも、労働時間抑制等に着手してほしいと思われますか?」

「はい」95% 「いいえ」5%

「Q3 社会全体で取り組めば、貴社も取り組みやすいと感じますか?」

「はい」94% 「いいえ」6%

「Q4 国(政府)に、労働時間の全体的な抑制・働き方の見直しの旗振りを期待しますか?」

「はい」90% 「いいえ」10%

となり、いずれも全体で90%以上が「はい」と回答し、長時間労働の是正について日本全体で取り組む必要性を企業も求めていることが判明しました。
同時に、長時間労働是正の効果に関する質問として、

「Q5 社会全体の長時間労働が是正されたら、貴社の社員が結婚し、子どもを産み育てながら仕事をすることにプラスの影響を及ぼすと考えますか?」

「はい」93% 「いいえ」7%

となり、仕事と子育ての両立にプラスと考えていることが分かりました。

 

「NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事安藤哲也」コメント
父親支援事業を始めて10年。男性の育児参加の意識は高まったが、働き方の変化はこの10 年進まなかったため、仕事と育児の両立に苦しむ父親が増えてしまった。過重労働で健康を害し 失職したり、父親の不在によって苦悩する母親や子育て家庭をたくさん見てきた。これは社会問 題である。 今後、時間制約のある労働者は男女問わず増えるだろう。両立を阻む諸悪の根源である「長時 間労働」の撲滅こそが、いま社会全体で取り組むべき課題だ。

 

《アンケート概要》
長時間労働是正に関心を持ち、また是正の施策に取り組んでいる企業を対象に以下のアンケートを実施した。
具体的には、2016年2月25日時点でイクボス企業同盟加盟企業54社、イクボス中小企業同盟加盟企業36社に対し、2016年2月26日~3月4日にWEBアンケートを実施した。
その結果、イクボス企業同盟加盟企業52社(回答率96%)、イクボス中小企業同盟加盟企業30社(回答率83%)から回答を得た。
また、(株)ワークライフバランス(以下WLB社)に協力を依頼し、WLB社が働き方変革を手がけている企業に対し、同アンケートを2016年3月1日~2016年3月10日までWEBアンケートを実施した。
その結果、27社から回答を得ている。

長時間労働アンケート2016結果概要レポートはこちら(PDF)

本件に関する問合せ先:NPO法人ファザーリング・ジャパン イクボスプロジェクト 担当理事:塚越

【ホームページ】問合せhttp://fathering.jp/contact    【メールアドレス】gyoumu@fathering.jp


 

ボスアンケート結果レポート

ボスアンケート結果レポート全文はこちら(PDF)

【実施方法】:WEBアンケート(NPO法人ファザーリング・ジャパン及び関連団体にて呼びかけ)

【アンケート期間】:2015年3月23日~4月3日

【有効回答数】207名(男性141名、女性66名)

【目的】:会社等に勤務(会社等を経営)する父親母親を対象に、職場の上司像と自分が目指したい上司像を明らかにし、イクボス推進のヒントを得るためのアンケート。職場の上司は回答者が最も仕事を共にする上司をイメージ。

【結果概要】

理想の上司は「イクボス(94%)」でしたが、現在の上司は「イクボス(43%)」となり、50%超低下しており、理想と現実に大きなギャップがありました。
NPO法人ファザーリング・ジャパン(以下FJ)が提唱しているボスの行動指針「イクボス十か条」に照らした現在の上司の達成度合いについては、現在のボスの多くは「イクボス十か条」を達成できていません。一方、回答者が現在のボスを「イクボス」と判断するときの条件は、「イクボス十か条」のうち、「ダイバーシティ」「理解」「組織浸透」であることがわかりました。単に知識があったり、配慮があるだけでなく、具体的なマネジメントや行動に活かされていることが重視されていると推察されます。イクボス推進にはまずこの3つの条件が達成できる施策を展開することが大切です。

ボスの言動が部下のモチベーションにどの程度影響しているのかについては、現在のボスを「イクボス」としている回答者はネガティブな気持ちを頻繁に感じることがないことが顕著です。一方、「ダメボス」の下で働く回答者では「やる気が下がる」「無駄な仕事が多い」「上司を訴えたい・辞めさせたい」「会社を辞めたい」、また「激ボス」の下で働く回答者では「やる気が下がる」「無駄な仕事が多い」「会社を休みたい」というネガティブな感情を頻繁に感じています。

イクボスの阻害要因として、1つだけ選択した場合は、「上司自身の価値観(22%)」「社内風土(18%)」「ワークライフバランスや人員を取り巻く環境 変化についての情報不足(10%)」が上位に挙がりました。複数回答の場合は、「上司自身の価値観(48%)」「社内風土(47%)」「社内業務の過多・煩雑さ(45%)」「人員不足(41%)」が挙がっています。イクボスを推進していくにあたって、こうした障害を除去・軽減する施策が各職場で必要です。

自分自身がなりたい上司は「イクボス(94%)」が圧倒的ですが、その可能性としては「もっと実績やスキルを積み上げればなれる可能性は高いと思う(39%)」に次いで「今の会社では実現は難しいと思う(21%)」が上位に挙がっています。

より詳細に見ると「イクボス」の下で働いている回答者は、「もっと実績やスキルを積み上げればなれる可能性は高いと思う(48%)」などポジティブである一方、「激ボス」の下で働いている回答者は、「今の会社では実現は難しいと思う(37%)」などネガティブが過半数となっています。

ボスアンケート結果レポート全文はこちら(PDF)

本件に関する問合せ先:NPO法人ファザーリング・ジャパン イクボスプロジェクト 担当理事:塚越

【ホームページ】問合せhttp://fathering.jp/contact    【メールアドレス】gyoumu@fathering.jp