NPO法人ファザーリング・ジャパン丨笑っている父親になろう

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2021.08.20 コラム

FJコラム「第3の大人の役割」

facebookには過去の投稿を知らせてくれる機能があって、毎日懐かしさを教えてくれるので楽しみにしている。
2012年の夏、青森市で開催された「青森KEN民塾」という勉強会に講師で招かれていた。

そうそう、『第3の大人の役割』というテーマで話した記憶が蘇ってきた。
当時、第3のビールや第3のエコカーなど、世の中には第3の○○の波がきていた。
「親でもない、先生でもない、ナナメの関係」をヒントに「第3の大人」をテーマに話した。

この講演にあたって、「親でも先生でもない、地域の子どもや社会のために自分を生かす力、
つまり『公共力』を持ち、共生のカタチをつくれる人」と「第3の大人」を定義した。
現在と未来の狭間に立ち、ほどよい距離感を保ちながら、空気を読み、細かな心遣いで手を差し延べる。
共感し合い、個々を認め合い、ビジョンを共有することで、まちの未来をともに考えつつ、自己実現の手助けをする。

第3の大人が、既存の「親」や「教師」といった直接の利害にかかわらない立ち位置から、
あくまでフラットな関係性で子どもたちの時間や空間の隙間を手間をかけて埋めていく。
子どもたちは自分を肯定し、表現できる場を獲得しながら、身近な社会との新たな接点を紡ぎ出していくんじゃないか。

年齢を重ねれば大人になる。
子どもが生まれれば父親になる。

大人をする、父親をする。
あらためて「なる」から「する」へのシフトチェンジを過去から気づかされた。

ファザーリング・ジャパン理事 齊藤 望
https://fathering.jp/instructors/director/instructor_saito.html
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