NPO法人ファザーリング・ジャパン丨笑っている父親になろう

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2023.03.03 コラム

FJコラム

「母子手帳が変わるかも?」
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日本には世界に誇れるものがたくさんありますが、その一つに母子手帳があるのはご存知ですか?
母子手帳の正式名称は「母子健康手帳」と言います。これは母子保健法に定められたものであり、
市町村が妊娠の届けで者に交付することが義務付けられています。
基本的には、妊娠、出産、育児の記録や母体と赤ちゃんの健康状態の把握のためのものです。
さまざまな予防接種などの記録にも使われています。

概ね10年に一度の改訂があり、その内容等が厚生労働省で定められます。2021年に改定に向けた
「母子健康手帳等に関する意見を聴く会」が開催され、FJにもその会への参加の依頼がありました。
小崎が代表として、会に参加して意見を述べてきました。
基本的には名称の変更も含めて「父親が育児の主体となれるような記載をして欲しい」ということを伝えてきました。
他の方の意見も、父親の育児の記載や名称の変更等については、結構同様な思いがあったようでした。
関心のある方は、以下のサイトをぜひご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/000867757.pdf

ついに母子手帳がなくなり「親子健康手帳」「パパママ手帳」などになるか!と期待はしましたが、
今回の改訂において「母子健康手帳」の名称の変更は、厚生労働省においてはなされませんでした。
やはり「母体の保護」や「子どもの健康状態の把握」の基本には、「母子」という言葉と概念が中心となるという判断なのでしょうか。
国として父親を育児の主体とする名称になるのは、もう少し先になりそうです。

しかしこれら厚生労働省の決定を受けながらも、各都道府県、市町村等において、
どのような名称を使うかは、これから具体的な議論や取り組みや検討がなされるようです。
全国の自治体が、どのような名称を使うのか少し気になるところです。
ぜひみなさんのお住まいやお勤めの自治体が、今度どのような名称や名前をつけるのかチェックして欲しいと思います。
自分の身近なファザーリングです。

NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問 小崎恭弘
https://fathering.jp/instructors/director/instructor_kozaki.html

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