我が家は中学3年生男から24歳男まで4人の子どもがおります。
4人中2人が吹奏楽部を経験し管楽器を吹いています(いました)。
妻と僕も管楽器を吹いている(妻はフルート、僕はトロンボーン)し、管楽器を吹いていない一番下もピアノは弾ける、音楽一家みたいに見えます
(でもそれぞれ楽器も活躍の場も違うのでアンサンブルを奏でることはなく・・・)
同じ楽器を吹いていないというのが僕の中では理想なんです。
もし一緒だったら親から子どもに吹き方、息の入れ方、姿勢、楽譜の読み方など事細かく『指導』が入ると思うのです。
子どもにとっては好きで続けている音楽が嫌いになるかもしれません。
みなさんも親から細かく「あーしろ」、「こーしろ」と言われたらどんな気がしますか?僕だったら親を無視すると思います(笑)
我が家の次男は中学の時に吹奏楽部に入りトランペットを任されました。違う楽器だから僕も教えられないし、これがいい距離感なんですよね。
何かアドバイスを求められたら「楽器が違うからわからないけどこうなんじゃないかな?友だちのトランペット吹きに聞いてみようか?」と答えていました。
ところが高校に進学したらトロンボーンに転向したんですね。さて困った。
アドバイスしたいことがたくさんあるけど距離感は保ちたい。
そこで二人でアンサンブルしてみない?と誘いアドバイスはしないけど同じ曲を吹くということを続けました。
先日次男から「お父さん、上手だとは思っていたけど同じ楽器になってそれがよくわかったよ。今度教えてほしい」と言われたのです。これは嬉しかった。
同じ趣味を持つ親子はたくさんいますが、人はそれぞれ違うもの、スポーツでもなんでもそうだと思います。
親子でも子どもの自主性を重んじる、そのためには言い過ぎないことが大事だなって子どもたちが大きくなってから改めて感じた瞬間でした。
★子育て四訓★
1.乳児の時は、肌身離さず
2.幼児の時は、肌を離して手を離さず
3.少年の時は、手を離して目を離さず
4.青年の時は、目を離して心を離さず
子どもの成長に合わせて、親と子の距離感が大事だと思います。
NPO法人ファザーリング・ジャパン理事 本田正博
https://fathering.jp/instructors/director/instructor_honda.html