父は57歳です。長男が28歳。次男が26歳。三男が24歳です。一生懸命三人の息子を育ててきました。
当時では珍しかった父親の育児休業も、それぞれ3ヶ月ずつ取りました。保育所の入所面接も父がいき保育所の送り迎えも頑張りました。
学校のさまざまな行事や懇談会などもできる限り参加してきました。
中高学校のクラブ活動の応援や習い事の送り迎え、大学入試の勉強や手続き下見や、下宿の準備など子育て色々としてきました。
もちろん自分がしたかったですし、それ自体はとてもエキサイティングで楽しいものでした。
いつもいつもうまく行ったわけではありません。
時には親子で悔しい思いをしたり、子どもはなんとも感じていないかもしれませんが、父親として惨めな気持ちになったこともあります。
また母親と意見が違ったり、時には子どもの思いがわからなくなることもしばしば。
こんなに頑張ってるのになぁー、少しブルーにもなりました。
子育てに対して後悔は全くしてはいませんが、まだまだできたことやもっとうまく対応ができたこともあったように思います。
ただ今振り返り、父親として全力は出しきれたと感じています。
昨年に長男と次男が相次いで、入籍いたしました。別に示し合わせたわけではありませんが、11月と12月に続けて。
おめでたいことですし嬉しいものです。そろそろ子育ての終盤ですね。
もちろん「もう終わり」という明確なゴールがあるわけではありません。
また就職したから、入籍したから、子どもが生まれたからということで、子育てが終わるわけではありません。
大きな節目が来て、そのタイミングで関わり方や関係性に変化が訪れます。
その一つ一つの区切りが、親子の新しい軌跡になっていくのだと思います。
とはいえ、オムツを変えミルクを飲ましていた子育てとは、全く違うステージですし、
親が直接手を差し伸べることもなくなりました。それはそれでまた嬉しいものであり、不安はあるものの頼もしいものでもあります。
こうして人の営みの世代は移り変わっていくものですね。子育ては人として永遠に続いている、営みです。
子育ての終わりに明確な線引きはできませんが、水面の揺らぎが自然に消えていくような感覚で、
子ども達の成長と変化を、そぅーと見守っていきたいと思います。あとは三男が残っていますが、またこれが手強そうです。
なかなか揺らぎは消えません。父としてもうひと頑張りです。
NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問 小崎恭弘
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