NPO法人ファザーリング・ジャパン丨笑っている父親になろう

FJ緊急フォーラム 
【新しい時代の保育ボスのススメ〜 
子どもの成長と職場環境改善のために、日本の保育は保育ボスが変える〜】 

お申込みはこちら　https://kokucheese.com/event/index/566845/

待機児童問題をはじめとし、近年保育にまつわる諸問題が社会的な関心を集めています。その様な中で、大きく取り残されてきたものがあります。それが保育者の働き方に関わる問題です。 
保育の営みは元々家庭内が中心であった「育児」にその起源があります。そのなかで誰でもできるもの、社会的に価値の低いもの、女性のみがするものなどの価値観のもと職業として、また社会的にも、とても評価の低いものとして長く扱われていました。例えばそれが端的に見られるのが、賃金体系であり、また離職率の高さであり、キャリア構築のしにくさなどです。保育全体の中で「保育者の働き方」の意識が低く、あまりこれまで積極的に取り組みがなされてこなかったのです。 
しかし保育という営みは、ダイレクトに子どもの命を預かり、保護者の職業生活を支え、家族の安寧に大きく貢献する、とても責任と誇りのある仕事なのです。その誇りと責任を保育者の努力や熱意のみに頼るのではなく、施設の経営者・管理者のより高い意識や取り組みのあり方と共に考えていきたいと思います。 
この様な保育に対する意識の高い経営者・管理者を「保育ボス」とします。 
ただし「保育ボス」とは、単に保育施設の適切な運営者を指すものではありません。そのことはもちろんのこと、同時に高い保育の質の向上を目指す努力と取り組みを行い、その上で保育施設で働く一人一人の想いやWLBを意識し、自らが保育という仕事にプライドと責任を持ち人生を楽しむ上司を指します。 
待機児童問題、保育の無償化の取り組み、保育の質の向上、教育のカリキュラムの改定、保育者不足と働き方改革、子どもの安全と保育施設の取り組みなど、様々な保育に関わる問題が見れます。その様な激動する保育において、保育ボスのこれからの果たす役割とそのあり方やは、保育のみならず子どもに関わる人々に大きな影響を及ぼす事になります。 

今回FJでは、これまでの父親の育児の取り組みやイクボスの発展に関わった経験を生かして、保育ボスの取り組みを進めていきたいと思います。この機会に保育や子ども、父親や家族に関心のある皆様と会するフォーラムを企画しました。ぜひみなさんと一緒に考えていきましょう。 


日時：2019年6月19日(水)18時30分～20時30分（開場18時15分） 
会場：文京シビックセンター3F「会議室1＋２」 

＜プログラム＞ 
開催挨拶　FJ代表　安藤哲也(5分） 

基調講演(25分) 
「新しい時代のホイクボスとは」 
小崎 恭弘（大阪教育大学教育学部　准教授　教員養成課程家政教育講座保育ゼミ） 

事例発表（各10分） 
・小津 智一（株式会社OZ Company 代表取締役） 

・内山 恵介（株式会社アソシエ・インターナショナル 代表取締役） 

・横田 智史（株式会社ペンギンエデュケーション 代表取締役） 

パネルディスカッション(40分) 
コーディネイター：小崎 恭弘 
小津 智一 
堤千秋（オズランド保育園園長） 
内山 恵介 
保育士 
横田 智史 
保護者　小林浩一 
安藤 哲也 

質疑応答15分 

「ホイクボス8カ条」発表　小崎 恭弘(3分) 

閉会挨拶　安藤哲也(2分) 

司会：高祖常子（FJ理事マザーリングプロジェクト　リーダー） 

＜登壇者プロフィール＞ 
小崎 恭弘 
大阪教育大学教育学部　准教授　教員養成課程家政教育講座保育ゼミ 
元保育士。1968年兵庫県生まれ。兵庫県西宮市公立保育所初の男性保育士として12年間、園児たちの保育に携わる。NHK Eテレ『すくすく子育て』ほか、テレビや新聞、雑誌などでも活躍中。年間60回ほどの講演では、笑いあふれる漫談ふう育児指南を披露し、大人気を博す。NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問。 

小津 智一 
株式会社OZ Company 代表取締役　 
2008年、第一子誕生を機に異業種からの起業。九州北部エリアに１２箇所の保育園を運営（4/1時点）。2017年　保育業界で初めて経済産業省「新・ダイバーシティ経営企業100選」を受賞。 

堤千秋 
オズランド保育園園長 
幼稚園８年勤務。学年主任、サーバントリーダに就く。退職後９年専業主婦ののち、認可保育園に９年勤務。これからは保育士も保護者も自分にあったキャリア、サービスを選べる社会に！という思いを機にOZ Companyに入社。 

内山恵介 
株式会社アソシエ・インターナショナル代表取締役社長 
目黒区、港区に保育園、学童保育、児童館、子育てひろばを25か所運営。従業員数504人(4／1現在）。来春も目黒区を中心に認可保育園を6か所新設予定。元金融マンで新規事業として保育事業を社内起業しキャリアチェンジした異業種からの転換。 

横田 智史 
株式会社ペンギンエデュケーション　代表取締役 
多様な人と人で創る地域全員参画型保育園「ダイバーシティ保育園」をコンセプトとし、宮城県、福島県に8か所の保育園を運営。宮城県女性のチカラを活かすゴールド認証企業。福島県イクボス宣言企業。 

安藤哲也 
NPO法人ファザーリング・ジャパン　 ファウンダー／代表理事 
1962年生。二男一女の父親。明治大学卒業後、出版社、書店、IT企業など９回の転職を経て、2006年に父親支援事業を展開するNPO法人ファザーリング・ジャパンを設立し代表に。「笑っている父親を増やしたい」と講演や企業向けセミナー、絵本読み聞かせなどで全国を歩く。最近は、管理職養成事業の「イクボス」で企業・自治体での研修も多い。